2012年1月28日 (土)

トリエンナーレスクール「日本の現代美術が世界で経験していること」

盛況を博したあいちトリエンナーレ2010の記憶もまだ新しいところですが、次回の2013はもう来年だったりします。そして、あいちトリエンナーレ2013に向けて開かれている現代アートの講座シリーズがトリエンナーレスクールです。

とりあえず全4回のシリーズのようです。昨年12月に第1回があり、今日は第2回。愛知芸術文化センター12階のアートスペースAで小山登美夫ギャラリーの小山登美夫が日本の現代アートについて語ります。

奈良美智や村上隆などのプロモーションで有名な小山登美夫ギャラリー。今や現代アートを語るときに外すことの出来ない存在となっています。

テーマは「日本の現代美術が世界で経験していること」ということですが、内容的には現代アート何でも話という感じ。事前に用意された10の質問を元に講演は進行していきます。

前半はヴェネツィア・ビエンナーレなどの国際展やアートフェアのお話。内容も冗長でちょっと退屈でしたが、後半、巻きが入ってからはテンポがよくなり、楽しく聴くことができました。

日本の美術資産は十分に豊かで、公立美術館もいい作品を持っているが、分散しすぎで機能していないというお話にはうんうんと頷いてしまいました。ただ、METのような巨大な美術館を造って作品を集約し、全国の公立美術館を巡回させればという案にはどうかという気もします。結局、東京の人は何でも東京に集めればいいと思うんですよね。

聴講者からの質問では、この仕事に就くことになったきっかけや、関西に出すギャラリーを京都にした理由が面白かった。新大阪と大阪(梅田)のように新幹線の駅が中心部から離れているのを避けたというのは何となく解る気がします。ただ、京都と同様に名古屋も新幹線と在来線は同じ駅ですが、名古屋にギャラリーを開く予定はないそうです(笑)。

200名の定員に対し、満員とまではいってなかったと思いますが、かなりの盛況でした。さすが日本を代表するギャラリストです。

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2012年1月18日 (水)

月刊あんかけスパゲッティ 
トリノ

岡崎市の中心部、乙川に面した岡崎第一ホテルに入るあんかけスパゲッティ専門店。月曜日が定休日のようです。

メニューはおおむね標準的ですが、一風変わったトッピングもあります。ホテルのレストランだからという感じでもないのですが、値段は全体的に高めです。

カントリーとミラネーズ、ともにありますがミラカンはありません。ミラネーズはこんな感じ。厚切りな感じのハムやベーコンは嬉しいですが、もうちょっと山盛りだともっと嬉しいところ。

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ミラネーズ 930円

店名メニューのトリノはエビのベーコン焼きという珍しいトッピング。エビは開いて揚げられています。とても変わったメニューですね。値段はなんと1580円!

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トリノ 1580円

他にもチキンの磯辺揚げがトッピングされたチキンスティックなんていうメニューもあります。ボリュームシステムは1.5倍が100円増、2倍が300円増。標準の量は気持ち少なめといったところでしょうか。

とろみのあるソースはほんのりとした胡椒の辛さですが、全体として薄めの味わい。油っぽさだけが前面に出てしまっている感じです。麺はソフト麺のような柔らかい太麺です。

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トリノ
岡崎市康生通南2丁目58

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2012年1月15日 (日)

世界遺産 ヴェネツィア展@名古屋市博物館

アドリア海の女王、水の都ヴェネツィアの文化を紹介する展覧会です。

東京、名古屋、仙台、愛媛、京都、広島を巡回。ヴェネツィア関連の展覧会で思い出すのは2007年のヴェネツィア絵画のきらめき。こちらはその名のとおり絵画専門の企画でしたが、今回は工芸品や装飾品なども一堂に会する展覧会となっています。一方、絵画も相当数あり、博物館的とも美術館的ともいえる内容。巡回先も博物館と美術館が半々です。

ヴェネツィア市立美術群を形成する13の博物館、美術館のうち7館からの出品となっており、出品数は157点。最も充実したコレクションを持つコッレール美術館の作品がメインとなっています。問題はカルパッチョの傑作《二人の貴婦人》が東京展のみの出品ということ。こういう地方軽視の巡回は本当に残念です。

I「黄金期」。まずはヴェネツィアのシンボルである書物を持った有翼のライオン像がお出迎え。カルパッチョの絵画《サン・マルコのライオン》も素晴らしい。精緻に描かれたヴェネツィアの景観図も見応えがあります。工芸品の類では大きな地球儀やゴンドラ用のフェッロ(船尾の装飾)が目を引きます。絵画ではジョーヴァネの《レドントーレの行列》の出来がいい。

II「華麗なる貴族」では貴族の衣装や装飾品、ヴェネツィアン・グラスなどが並びます。カ・レッツォーニコ様式のシャンデリアがすごい。「南ドイツ製(?)」とされるキャビネットも豪華です。絵画ではやはりロンギの風俗画。《香水売り》は仮面を付けた人物が登場するこれぞロンギという感じの佳作。

III「美の殿堂」は全て絵画の美術館的セクション。ベッリーニの《聖母子》は《二人の聖母子》のいない東京展以外では目玉となっている作品。カルパッチョの《聖母子と洗礼者聖ヨハネ》もいい。総督(ドージェ)の肖像は何点か出品されていますが、このセクションの《総督レオナルド・ロレダンの肖像》が最も素晴らしい出来です。彫刻家であったというカノーヴァの絵画もなかなか魅力的。カナレットのヴェドゥータ(都市景観画)やカプリッチョ(奇想画)はパッとする作品がありませんでした。

《二人の貴婦人》は来ないし、2007年展も観ているしということで、あまり気合が入らない感じで出かけたのですが、なかなか充実した内容ではありました。同館でのこの手の展覧会は混むかなと警戒しながら、それでものん気に午後から出かけたのですが、そこまでの混雑はなくホッとしました。

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世界遺産 ヴェネツィア展 魅惑の芸術-千年の都
名古屋市博物館
2011年12月22日―2012年3月4日

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2011年12月30日 (金)

八ヶ岳from車山高原スキー場

今シーズンも年末スキーは白樺湖エリア。今日は車山高原スキー場で絶好の好天に恵まれました。雪は相変わらずありませんが、滑走は全面可能なので問題なし。山頂行きの第3クワッドリフト「スカイパノラマ」でゲレンデトップへ向かいます。

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スカイパノラマでゲレンデトップへ

リフト降り場からでも十分に見事な展望ですが、あと少し車山山頂(1925m)まで登れば360度の大展望が待っています。スキー板を外して歩道を登っていきます。

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歩道を車山山頂へ

山頂からは蓼科山、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、美ヶ原、浅間山と大パノラマが広がります。これはものすごい光景。

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車山山頂から蓼科山、八ヶ岳、富士山、南アルプス、中央アルプス

八ヶ岳の右手には富士山も大きく見えています。八ヶ岳と富士山は、八ヶ岳が背比べをして勝利したものの、逆切れされた富士山にタコ殴りにされて八つの峰になってしまったという伝説がある因縁の関係(笑)。ここからなら富士山より八ヶ岳が高く見えますね。

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八ヶ岳と富士山

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2011年12月28日 (水)

2011年の展覧会ベスト10

2011年の展覧会ベスト10です。

  1. ジャクソン・ポロック展@愛知県美術館(12月)
    開催困難とされたポロックの回顧展が見事実現。
  2. セガンティーニ@佐川美術館(7月)
    アルプスの画家が描く光に魅了。見どころ満載の好企画。
  3. 福田繁雄大回顧展@三重県立美術館(7月)
    シニカルな福田ワールドを堪能。魅力満載の回顧展。
  4. 畠山直哉展@東京都写真美術館(11月)
    圧倒的なスケール感。畠山作品堪能の展覧会。
  5. モーリス・ドニ@損保ジャパン東郷青児美術館(11月)
    家族愛に溢れた作品が並ぶ幸せの展覧会。ドニらしさもしっかり。
  6. ジュディ・オング倩玉 木版画の世界@高浜市やきものの里かわら美術館(1月)
    日本家屋を美しすぎる木版画で表現。
  7. 蕗谷虹児展@刈谷市美術館(4月)
    約600点もの作品を集めたこれぞ刈谷市美術館という回顧展。
  8. 村山槐多の全貌@岡崎市美術博物館(12月)
    数々の研究成果を披露する岡崎市美術博物館渾身の企画展。
  9. ジム・ダイン@名古屋ボストン美術館(5月)
    MFAの充実のコレクションによる力作回顧展。
  10. 棟方志功@愛知県美術館(7月)
    プーシキンの代打が大当たり。質量ともに充実の回顧展。

個人的に好みではない抽象が1位になってしまったことからも、ずば抜けた展覧会が見当たらなかった1年だったことが見て取れます。特に大型展はフェルメール《手紙を読む青衣の女》ゴヤ《着衣のマハ》など傑作の来日はあったものの展覧会としてはもう一つかなという感じ方が多かったです。その中ではポロック展はよくやったという内容でした。

いい展覧会がなかったわけではありません。2位や3位など今年も見応えのある回顧展をたくさん観られましたし、地元の美術館も頑張りました。7位や8位はこれぞ企画展という有意義な展覧会でした。

東日本大震災の影響により展覧会の中止や延期が相次いだ年でもありました。10位は中止になったプーシキン美術館展の代替企画。しかし、思ったより多くの展覧会が予定どおり開催されたというのが振り返ってみての率直な感想。原発事故は海外からの作品来日にもっと影響が出るものと思っていました。

次点は、ゴッホ展@名古屋市美術館二十歳の原点@碧南市藤井達吉現代美術館トゥールーズ=ロートレック展@三菱一号館美術館といったところ。ゴッホ展は昨年からすでに予告フライヤーを制作するなど名古屋市美術館が気合を入れまくっていましたね。

初めて訪れた美術館は佐川美術館、東京都写真美術館のみ。今年は鑑賞数を絞ったことも響いています。来年も今年並みになるかなぁ。初めての美術館がゼロという事態だけは避けたいと思っていますが…。

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2011年12月25日 (日)

村山槐多の全貌@岡崎市美術博物館

夭折の詩人画家、村山槐多の回顧展。全国から集めた作品と独自の研究成果で構成される、岡崎市美術博物館のスーパー企画展です。

山本鼎の作品とされた《日曜の遊び》が槐多の作品であることや、横浜出身であるとされた槐多が岡崎生まれであることなどを発表した同館の研究成果の結実ともいえる展覧会です。全国の美術館から集められた作品は、槐多の作品だけでも266点。合わせて出品される鼎の作品との合計は369点にも及び、間違いなく史上最大の村山槐多であると言えます。同館のみの単独企画展で巡回はありません。

展示は5章構成。I章「岡崎に生まれ、京都へ」。これまで横浜出身であるとされていた槐多が岡崎生まれであることが発表されたのは今月のこと。早熟の画家の見応えのある作品がいきなり並びます。《賀茂ノ里》の緑が鮮やか。《花》や《花瓶の花》といった油彩もまとまっています。

II章「画家を志して上京、謎の大作と盛期」。代表的な自画像である《紙風船をかぶれる自画像》はこちら。2階のミュージアムショップにはこの紙風船がしっかり売られています。展示作品は全体的にデッサンやスケッチが多いのですが、この時期は一時滞在していた信州の風景も目立ちます。

《日曜の遊び》は槐多の作品としては飛び抜けて大きい300号という大サイズ。鼎のサインが入った下絵が発見されたことにより、この大作も鼎の作品と長い間されてきましたが、同館の村松和明学芸員の長年の研究により2009年に槐多の作品であることが発表されました。筆致や色調、絵具の成分、下地の輪郭線にガランス(茜色)が使われていること、余白に記された数字などその根拠は確かなもの。そういわれると全体として未熟な点が目立つこの大作がこれまで鼎の作品とされてきたことの方が不思議に思えてくるくらいです。

III章「大作の屈辱から野生の眼差しへ」。槐多にとって《日曜の遊び》は大画面に自分の技量が追いついていない失敗作でした。これ以降、槐多はセザンヌ的な作風を捨て、感情を露にした野生的な画風へと転換します。《カンナと少女》は第2回日本美術院展覧会での院賞受賞作。《尿(ゆばり)する裸僧》のイメージは強烈です。

IV章「晩年―失恋、闘病の末終焉の地代々木へ」。前のセクションから続く《自画像》の連続(no.86,171,169,172,170)が圧巻です。槐多は22歳の若さで肺結核で命を落とします。雪雨の夜に発作的に戸外へ飛び出し、危篤状態で倒れているところを発見されたといいます。最後にはデスマスクも展示されています。

V章は番外。従兄であり、師でもあった山本鼎の作品を展示します。2008年の名古屋市美術館、「版」の誘惑展でも目にした印象的なイメージ《ブルトンヌ》が版木とともに展示されていました。

本来、企画展というものはこのようなものではなかったかとでも言うべき素晴らしい内容です。《日曜の遊び》は1986年に岡崎市が購入し、当時新人だった村松学芸員が今日に至るまで調査研究を続けてきたといいます。これほどの展覧会が岡崎のみで開催されているというのは実にもったいない話。日曜日でも館内はガラガラですし…。もっともっと注目されて然るべき展覧会です。

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村山槐多の全貌 その芸術の真髄と大作の謎?山本鼎との真実
岡崎市美術博物館
2011年12月3日―2012年1月29日

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2011年12月18日 (日)

北京・故宮博物院展@松坂屋美術館

北京、故宮博物院のお宝を紹介する展覧会です。あの東京富士美術館の企画展で、札幌、神戸、福岡、名古屋、愛媛、東京、宮崎、新潟、長崎、福島と全国を大巡回中。

明と清の王宮であった紫禁城をそのまま公開した世界最大級の博物館で、所蔵品は約180万点ともいわれます。一方、第2次世界大戦後、中華民国政府が作品を選りすぐって台北に移動させたため、故宮は台湾にも存在します。台北の国立故宮博物院の所蔵品は約60万点ですが、質は北京を遥かに上回るものとされています。

今回は后妃や宮女など故宮に生きた女性を大きなテーマとし、中国の国宝にあたる国家一級文物16点を含む約200点のお宝が来ています。展示は第一部「故宮の后妃たち」と第二部「故宮の子どもたち」の2部構成となっていますが、やはり女性がテーマであるため、展示の8割以上が第一部となっています。

いきなり清朝最盛期の皇帝、乾隆帝の皇后の肖像《孝賢純皇后朝服像》が登場しますが、興味深いのは画面に登場する座椅子、礼服、冠、装飾品などの実物も合わせて観ることができること。これは見応えがあります。

最大の目玉は《女孝経図》。女性の理想的な立ち振る舞いを全9巻の巻子に表した南宋絵画の傑作です。松坂屋ではそのうちの1巻「事舅姑章」を展示。その他、絵画では后妃たちの四季折々の余暇の様子を描いた〈胤禛妃行楽図〉や《道光帝喜溢秋庭図》あたりが目を引きますが、平行投影図法の背景や真正面から描かれる人物などの表現は西洋画とも日本画とも違う独特のセンスで、ちょっと相容れない感覚があります。

出品されているお宝は装飾品、書具、からくり時計から麻雀パイや紙牌(カードゲーム)などの娯楽用具までとにかく何でもあり。個人的にはひょうたん形の黄金製香炉やガラスや玉でできた盆栽が目を引きました。展示のもう一つの目玉は宮廷の食卓の再現。多数の食器などにより絢爛な食卓が展示室に出現しています。

ところで、東京では年明けから同展とはまた異なる故宮博物院展が東京国立博物館で開催されます。こちらも200点規模ですが、約半数が国家一級文物、そしてなんと門外不出の神品《清明上河図》が出品されるなどとんでもない内容となっています。10ヶ所を巡回する同展の方はドサ回り展ということでしょうか。

ともあれ、この手の展覧会はやっぱり人出があります。鑑賞に支障はない程度でしたが、思ったよりも混んでいてびっくりしました。

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地上の天宮 北京・故宮博物院展
松坂屋美術館
2011年12月3日―2012年1月22日

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2011年12月16日 (金)

月刊あんかけスパゲッティ 
グラッチェ

西区は上小田井にあるピザとスパゲッティの専門店。最寄駅は中小田井で徒歩1~2分という近さですが。定休日は木曜日。駐車場は店舗前とすぐ近くの名鉄の高架下に5台分。

スパゲッティはトマトソースやクリームソースなどが揃い、ピザのメニューも豊富です。あんかけスパは9種類。日替わりのスパにミニサラダ、スープ、パン、デザートまで付くパスタランチ(800円)が人気。

野菜も入ってミラカン的な仕上がりのミラネーズです。写真のとおり、ソースがたっぷりなのが嬉しい。

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ミラネーズ 800円

あんかけスパの定番トッピングの一つでもあるハムエッグ。グラッチェのハムエッグは卵のふんわり感とボリュームがたまらない一品です。

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ハムエッグ 800円

メニューに表記はありませんが、100円増で大盛にすることができます。そしてパスタランチではなんと無料で中盛、大盛にすることができます。中盛はランチのみでの設定。

麺は細麺の茹で上げパスタ。あんかけスパは一応、油で炒めてはあります。ソースは旨味、甘味があり、辛さもほどよくしっかりでなかなかの出来。全体として十分に美味しいと言えるレベルかと思います。

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グラッチェ
西区上小田井一丁目388

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2011年12月11日 (日)

イケムラレイコ@三重県立美術館

三重県立美術館です。今年は2回目。入口前の円錐は多田美波《作品91》。

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寂寥感や不安感の漂う独特の絵画や彫刻たち。スペイン、スイスを経て、現在はドイツで活動するイケムラレイコの回顧展です。東京国立近代美術館と三重県立美術館で開催される日本で初めての本格的回顧展で、同館では企画展示室だけでなく、県民ギャラリーや柳原義達記念館の展示室まで使っての展示となっています。

愛知県美術館や豊田市美術館でしばしば作品を目にする作家です。今回、三重県立美術館で開催されるのはイケムラが津の出身だから。これは知りませんでした。総出品数211点、同館への出品は174点と数はかなり多いですが、半数近い82点は初期作品で大半がドローイングです。

展示は10セクション構成。展示室にはキャプションは一切なく、作品の下、床面に近いあたりに番号の表示があるだけという極めてシンプルな展示になっています。まずは、県民ギャラリーの1「魚と猫の神話」が初期作品。ラフなドローイングが壁一面に展示されます。これらの作品群は東京展では不出品だったものです。作家はドローイングを内面の発露として重視しているといいますが、こうやって一気に大量に見せられるとやはり流すように観る感じになってしまいます。

2~7が企画展示室。徐々にイケムラらしい感じの作品が並んできます。3「原始のかたち」でテラコッタの彫像が並ぶさまはたまりません。4「地平線に向かって」は代表的な作品群が並びます。豊田市美術館所蔵の黒のシリーズがこれまで作家の印象として強かったですが、《赤の中に臥して》などの赤を背景にした作品も惹き込まれるものがあります。写真は豊田で撮影した黒のシリーズ。他に《ドローレス》(写真あり)なども来ています。

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左から《黒に舞う》、《黒に浮かぶ》、《黒の中》、《黒の中に横臥して》

7「やまのへや」では〈メキシコのあの世〉や〈山水〉などの最新作が。8と9は柳原義達記念館。暗い展示室に横たわる少女のブロンズやテラコッタが並ぶ9「やみのへや」の展示も雰囲気があります。

日曜日にも関わらず鑑賞者は数えるほどで館内はガラガラ。展示は現代アートらしく広い間隔が保たれゆったりとしており、静かな環境で楽しむことができる展覧会でした。

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イケムラレイコ うつりゆくもの
三重県立美術館
2011年11月8日―2012年1月22日

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2011年12月 4日 (日)

ジャクソン・ポロック展@愛知県美術館

床面に広げたキャンバスに塗料を撒き散らすアクション・ペインティングで知られるポロックの回顧展。愛知県美術館の今年の目玉企画です。この後は東京国立近代美術館に巡回。

初めて世界に影響を与えたアメリカ発の美術様式である抽象表現主義の旗手として、美術史上非常に重要な存在であり、その作品の評価も極めて高い画家です。2006年には《ナンバー5,1948》が絵画史上最高額の1億4000万ドル(約163億8000万円)で取引され、この記録は現在でも破られていないとされています。

作品価格のあまりの高騰は、この画家の回顧展の開催をこれまで困難にしてきましたが、生誕100年を迎えついに本格的な回顧展が日本で実現することになりました。出品数は国内外から堂々の64点。国内で所蔵が確認されている全ての作品(28点)を揃えているのもすごい。こんな機会はもう二度とないかもしれません。

とは言いながら、個人的に抽象はあまり好みではない美術様式です。やはり美術は卓越した技術を持って観る者を驚嘆、感動させるものだと思っています。絵具を撒き散らしたり、叩き付けたり、踏みにじったりするような偶然性の高い技法は(ポロックのそれがかなり計算されているものだとしても)あまり評価する気になれないのです。

しかし、だからといってこの歴史的な回顧展を見逃すことはありえません。展示は4章構成。様々な芸術に影響を受けながら模索を続けた初期から、自らの芸術に辿り着き迎えた絶頂、そしてその後の衰退と自動車事故による悲劇的な死までポロックの生涯とその芸術を余すところなく見せつけてくれます。

1「1930-1941年 初期 自己を探し求めて」。18歳でニューヨークに出てきたポロックはアート・スチューデンツ・リーグでトーマス・ハート・ベントンに師事。師匠のリージョナリズム(地方主義)を始め、メキシコ壁画やネイティブ・アメリカンの芸術など様々な様式の影響を受けます。一時は彫刻にもハマったといい、ほとんど残されていないという貴重なブロンズも展示。一方、20代半ばからすでにアルコール依存症となり、精神分析医にかかり始めます。治療のために描いたデッサンが後に流出し売買されたことは問題になりましたね。

2「1942-1946年 形成期 モダンアートへの参入」。30代になりいよいよモダンアートの世界へ。第2次世界大戦の勃発によりアメリカに亡命してきたシュルレアリストたちとの交流が影響しています。大原美術館の《ブルー―白鯨》はミロっぽい1枚。そして床に置いたキャンバスに塗料を流し込むポーリングは、シュルレアリスムのオートマティスムが源泉となっています。最初は控えめに使われていたというポーリングですが、徐々に多用されるようになり、ついには富山県立近代美術館の《無題》(no.37)のように画面を埋め尽くすまでに至ります。

第2章と第3章の間にあるのが原寸大で再現されたポロックのアトリエ。結婚し、ロングアイランドはイーストハンプトンに引っ越したポロックが、納屋を改修してこしらえたアトリエです。床面には塗料が飛び散り、制作の跡がリアルに残っています。鑑賞者は靴を脱いで上がることもでき、ここだけは写真撮影もOK。

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ポロックのアトリエの再現

3「1947-1950年 成熟期 革新の時」。画面を均質なパターンで覆いつくすオールオーヴァーの手法がポーリングと結びつき、ついにポロックの芸術が頂点を迎えます。《インディアンレッドの地の壁画》は同展最大の目玉。最盛期の傑作の一つであることはもちろんですが、この作品がなんとテヘラン現代美術館から来ているのもすごい。イランからの出品なんて聞いたことがありません。オールオーヴァーの画面の上にさらにシルバーを上塗りした《ナンバー9,1950》もパワーがあります。こちらはセゾン現代美術館から。国内にある作品では最高の作品と言えるでしょう。《ナンバー11,1949》と《ナンバー7,1950》の2点は1951年に初めて日本で公開されたポロック作品。60年ぶりの来日ということになります。

4「1951-1956年 後期・晩期 苦悩の中で」。絶頂期である1950年の翌年、ポロックは突如作風を転換。黒一色のポーリングとなり、オールオーヴァーな構成ではなく画面に具象的なイメージが現れます。薄めた塗料を用いたキャンバスへの染み込みなど新しい要素を試みていたともいいますが、それまでの作品と比べるとインパクトは弱く、衰退、低迷と見なされます。苦悩し、次第に描けなくなってしまったポロックは1956年に飲酒運転の末、木立に激突する事故でこの世を去ります。44歳という若さでした。

抽象が好みではない自分にとっても十分に見応えのある展覧会でした。実はポロックの作品はもっと大画面だと勝手に思っていたので、最盛期の作品も意外と小さいんだなという感じではありましたが、ほとばしるエネルギーはびりびりと伝わってきました。そして何よりこの回顧展が実現したことは本当にすごい。よくこれだけの作品を集めたものです。

ただ、宣伝のためとはいえ、やたらとピカソを引き合いに出すのはちょっとどうかと。ポロックがピカソを超越しようとしていたことは事実のようですし、ピカソ以降に登場した最もインパクトのある美術様式を生み出したことは確かだとは思いますが、それが「ピカソを超えた」と言えるかどうかは微妙です。それとも、作品の値段のことを指しているのでしょうか。2006年にポロックが1億4000万ドルを叩き出す以前の最高額は2004年のピカソ《パイプを持つ少年》の1億416万8000ドルでしたから…。

展示室6はテーマ展、水野勝規 ライトスケープ。穏やかな自然の風景を映像作品に仕上げる若手作家です。2006年に春日井で観て以来かと思いますが、そのときの印象が強く名前ははっきりと覚えていました。今回も展示室以外に前室、そして10階のロビーでも作品が上映されています。

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水野勝規《monotone》

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生誕100年 ジャクソン・ポロック展
愛知県美術館
2011年11月11日―2012年1月22日

水野勝規 ライトスケープ
2011年11月11日―2012年1月22日

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«コレクション解析学「芸術としての写真?写真としての芸術?写真はやっぱり写真?」